人工芝施工で理想のお庭を手に入れたい!プロの職人が伝授する、美しい人工芝施工の秘訣。(防草シート~人工芝施工編)
前回は、準備から下地の工程を記事にしました。
今回はその続きで、防草シートから人工芝の工程をご紹介します。
人工芝の芝楽ではこれまでたくさんのお庭に人工芝を施工してきました。
だからこそ、D I Yで失敗しない施工方法や重要なポイントを簡潔かつ分かりやすくお伝えできます。
プロの職人が行う施工方法で、素敵なお庭作りに挑戦してみませんか?
「人工芝の芝楽」ではこれまで多くのお庭に人工芝を施工してきました。
その実績から、DIYで失敗しない施工方法や重要なポイントをプロの職人が行う施工方法を基に、簡潔かつ分かりやすくお伝えできます。
あなたも素敵なお庭作りに挑戦してみてください。
専用ピンの選び方
今回の記事では、まず最初に、人工芝を固定するのに使う専用ピンの選び方についてお伝えします。
専用ピンは大きく分けて3つの種類があります。
専用ピンとは、人工芝を地面にしっかり固定するための道具です。
人工芝を風や動物の影響から守り、美しい仕上がりを保つのに役立ちます。
専用ピンは通常、以下の3つの主な種類があります。
- •鉄製
- •ステンレス製
- •プラスチック製
また、地面の配管や電気の線が怖いという方は短いタイプのものもあります。
同時に、庭への人工芝の施工において、地面に埋まっている配管や電気の線が心配な方のために、短いタイプの専用ピンも利用できます。
これらの短いピンは、地中の配管や線に干渉せず、安心して施工できる利点があります。
選択肢の中に含めることで、施工作業がより安全かつスムーズに進むでしょう。
- •普通(15㎝~20㎝)
- •短め(10㎝~12㎝)
おすすめの専用ピンとして、鉄製のものをご紹介します。
鉄製のピンは雨や水分を含んでも錆びやすく、その結果、地面へのしっかりとした固定力が得られます。
この特性により、安定感があり、人工芝の安全かつ頑丈な取り付けが可能です。
ぜひ参考にしていただき、お庭づくりにお役立てください。
防草シートを敷く
基準に合わせ垂直または平行に敷いていく
まず、お庭の「縁」で真っ直ぐなところを基準にして、そこを始点とします。
敷地の形に合わせて、長手方向に人工芝を敷くと、つなぎ目が少なく、光や水が地面に浸透するリスクを減らすことができます。
後述しますが、敷地にピッタリに合わせると切り取りの際に若干の隙間ができることがありますので、不安な方は0.5cm~1cm程度余裕をもって敷くことも検討してください。
そのため、0.5cm~1cm程度は縁を残しておくことをお勧めします。
専用のピンで固定する
「しわ」がなるべくできないように敷いていく
基準に合わせて、人工芝を平行または垂直に敷いたら、専用ピンを使用してしっかりと固定します。
「しわ」ができると、これ以降の人工芝の敷設にも影響が出る可能性があるため、できるだけしわを作らないように心がけましょう。
専用ピンは防草シートの四隅に打ち込みます。最初に防草シートの一角を専用ピンで確実に固定します。ここで注意が必要なのは、専用ピンを打ち込む際に過度な力を加えないようにすることです。
打ちすぎると防草シートにしわができたり、下地が崩れる可能性があるため、注意深く作業してください。
次に反対側、同様の手順で一角を専用ピンで確実に固定します。この際、引っ張ってしわができないように慎重に打ち込むことが重要です。
これで長手方向の2つの角が固定されました。残りの2つの角も同じ手順で、引っ張ってしわをつくらないようにしっかりと固定していきます。この作業を通して、人工芝の敷設が安定し、美しい仕上がりに繋がります。
防草シートを重ねて敷いていく
1枚目の防草シートが敷かれたら、次のシートを0.5cm~1cm程度被せて重ねて敷いていきます。
この手順を繰り返して全体に防草シートを敷きましょう。
防草シートのカット
次は防草シートをカットし仕上げていきます。
0.5cm~1cm程度残した縁の部分を敷地に合わせて、そこに「跡」をつけます。
跡をつける際には、先がとがったものを使用して、敷地に沿ってなぞるようにすると簡単に作業できます。
その後、ハサミを使用してその「跡」に沿って丁寧に切り取りましょう。
つなぎ目にガムテープを貼る
防草シートを全体に敷いたら、つなぎ目にガムテープを貼ります。
つなぎ目は5㎝~10㎝程度被せながら敷いていますが、雑草は非常に強健な生命力を持っています。
リスクを最小限に抑えるために、隙間を完全になくしていくよう心掛けましょう。
人工芝を敷く
「耳」カット
通常、人工芝には一般的に「耳」と呼ばれる部分が存在します。
また、人工芝の端部は直線ではない場合がありますので、縁の部分を真っ直ぐに整えます。
これは、後でつなぎ合わせるために必要な作業となります。
写真のように、人工芝の裏地の凹凸したところの間をカッターで切ると、綺麗に切断できます。
仮置き
人工芝には「芝目」が存在し、視線の方向によって色や見え方が異なります。
写真のように、根本から見ると色が薄くなり、毛先から見ると色が濃く見えることが分かります。
敷地のサイズや家の位置、芝の見え方は様々ですので、ご家族で相談して最適な選択を決定しましょう。
防草シートと同様に、基準である敷地の縁から人工芝を敷いていきます。
真ん中に4本程度のピンを打ち込んで、しっかりと固定します。
人工芝のカット
写真のように、人工芝の裏地を敷地に合わせ、カッターを使用して切り込んでいきます。
もし地面が真っ直ぐであれば、適切な位置に印をつけ、定規を使用してカットすることもできます。
また、カッターでうまく切れない場合にはハサミを使用することも考えられます。
ただし、この際は「芝葉」を切らないように細心の注意が必要です。
人工芝をつなげる
上記の作業を繰り返し、人工芝をつなぎ合わせていきます。
つなぎ目の部分にはターポリンシートを敷き、その上に人工芝用の接着剤を均等に塗布していきます。
ターポリンシートとは、通常は防水や雨除けなどの目的で使用される、丈夫で耐久性のあるプラスチック製のシートです。
ポリエチレンやポリプロピレンなどの素材から作られ、強力な防水性や耐久性を提供します。
一般的にはアウトドアでの使用や建築現場での仮設など、さまざまな場面で利用されています。
人工芝の敷設時には、つなぎ目や接着作業の際に防水性を確保するためにターポリンシートが利用されることがあります。
人工芝用の接着剤は、人工芝を敷く際に使用される接着材料です。一般的な特徴として、以下の点が挙げられます。
▼防水性
人工芝用接着剤は通常、水に強い特性を持っています。これにより、接着剤が雨や湿気によって劣化することを防ぎます。
▼耐候性
屋外で使用することを考慮して作られており、太陽光や気候の変化に対して耐性があります。これにより、接着が長期間安定した状態を保ちます。
▼柔軟性
地面がわずかに不均一である場合や、温度変化がある場合にも適応できる柔軟性を持っています。
▼適切な粘着力
人工芝と地面をしっかりと接着するための十分な粘着力があります。同時に、芝葉に付着するのを最小限に抑えます。
使用前には製品の指示書や注意書きをよく確認し、適切な方法で適用することが重要です。それにより、人工芝の敷設が安定し、美しい仕上がりを実現できます。
この際、ターポリンシートにも「しわ」が入らないように、縁をしっかりとガムテープで固定してください。
次に、人工芝用の接着剤が芝葉に付かないように注意しながら、ゆっくりと降ろしていきます。
慎重な作業が、綺麗な仕上がりを実現するために重要です。
人工芝を固定する
人工芝を敷いた後、20㎝間隔程度で専用ピンを打ち込んでいきます。
防草シートの際にもお伝えしましたが、打ち込みすぎないように十分に注意してください。
専用ピンを打ち込む際に芝葉を巻き込まないように気をつけ、ピンで芝葉を押さえながら隠していきます。
芝目に平行に専用ピンを打ち込むと隠しやすいため、打ち込む方向も注意が必要です。
仕上げ
最後に、ゴミを取り除き、掃除を行って完成です。
手順や用意する工具に注意しながら、DIYで人工芝を施工することで得られる楽しさと達成感は非常に大きいでしょう。
お庭や空間を自分で造り上げるプロセスが、新しい空間を楽しむ一環となることでしょう。
是非参考にしていただき、素敵な空間を十分に楽しんでください。